構造設計事例

case002 M社の事例

M社は秋田県に本社を置く、専門的な商品を扱う小売店です。
実店舗とECサイトを併用していたが、いずれも売上に十分貢献していませんでした。
広告による集客も効果が薄く、維持費が売上を上回る状態が続いていました。

概要

実店舗とECサイトを併用していたが、いずれも売上に十分貢献していなかった。
広告による集客も効果が薄く、維持費が売上を上回る状態が続いていた。


課題(分断)

  • 商品が単なる羅列で「意味」を持っていない
  • ナビゲーションが複雑で、回遊が生まれない
  • ECと実店舗が連動していない
  • 地方立地により来店が弱い
  • 広告依存で持続性がない

目標(一体化)

商品・導線・体験・販売を一体化した構造へ再設計する。


設計・実施内容

商品の意味設計(再分類)

  • 用途・目的・状況ベースで再構成
  • 複数軸の分類によりアクセス性向上

🌟「商品」→「選ぶ理由」へ変換


導線設計(ナビゲーション整理)

  • カテゴリ構造の整理
  • ページ間リンクの再設計

🌟「移動」ではなく「思考の誘導」


体験設計(検索意図の吸収)

  • 「〇〇から選ぶ」導入
  • 検索意図をそのままサイト内導線へ変換

🌟SEOとUXの一致


ビジネス構造の再設計

実店舗

  • 販売拠点 → ショールームへ転換
  • イベント開催による来店動機の創出
  • 全国からの集客へ切り替え

ECサイト

  • 在庫販売 → 受注販売へ転換
  • 在庫リスクの最小化
  • オーダーメイドによる高単価化

構造図

構造比較図

Before|分断構造

広告で流入しても、単発購入で終わってしまう構造

広告
EC
単発購入
終了

回遊が生まれず、関係性が育たない。

After|循環構造

Web・体験・継続購入がつながり、顧客が循環する構造

EC(入口)
情報・比較・選択
来店
(体験・イベント)
循環
関係性の構築
EC(継続購入)
再来店
(リピート)

「流入」で終わらず、「体験」と「継続購入」が連動する。


成果(機能する状態)

  • 回遊率の向上
  • 商品到達率の向上
  • 在庫リスクの低減
  • 高単価商品の成立

これらに加えて、

  • 遠方(飛行機利用など)からのリピート顧客の増加(年3〜4回来店)
  • 来店顧客がECの優良顧客へ転換
  • 宿泊を伴う体験型顧客の形成

🌟売上を「集客依存」から「関係性収益」に変えた。


本設計の特徴(思想)

  • 「売る」のではなく「選ばせる構造」
  • 「商品」ではなく「意味」を設計
  • 「集客」ではなく「関係性」を設計
  • 「流入」ではなく「循環」をつくる

転用可能性

  • 多品種EC(雑貨・専門商材など)
  • 地方拠点型ビジネス
  • 在庫リスクの高い業種
  • 体験価値を持つサービス

🌟構造と関係性と循環の創造。