回遊率
🗂️ 読み方
かいゆう-りつ
🏷️概要
一般に、1回の訪問(セッション)あたりに閲覧されるページ数です。
PV数 ÷ セッション数
の基本式で求めることができます。
誤解されがちですが、回遊とは「2ページ以上が閲覧された訪問の数」ではありません。
例えば、全てのユーザーが1回の訪問で1ページのみ閲覧した場合、回遊率は0ではなく1になります。
「1ページのみの閲覧」に焦点を当てた指標は直帰率として別に存在します
回遊率は「されたか、されなかったか」ではなく「どれくらいされたか」を表す数値です。
🔎 ひとことで
「訪問したユーザーが何ページくらい閲覧しているか」です。
🧱 構造定義
SEOにおける回遊率は「サイト全体の設計が機能しているか」の検算装置であるとともに、ユーザー体験の形を可視化するモニタリングツールでもあります。
📖目的
本質的な目的は、ユーザーの検索意図を構造的に満たすことです。
サイトを訪問したユーザーの需要に単一ページで応えられることは稀です。
例えば、ショップサイトの商品ページにたどり着いた訪問者は、レビューや使い方、保証、配送の詳細を知りたいと思うでしょう。
ユーザーの「次の需要」に自然に応えられる構造の質が、回遊率として可視化されます。
🧩 構造と回遊率
回遊率は、ページの役割によって意味が決まります。
サイト全体の中で、ページの役割分担が成熟するほど「回遊してほしいページ」と「回遊されるべきでないページ」は明確に分かれていきます。
回遊率は、サイトの設計がユーザーの意図に沿っているほど、期待値と一致します。
| ページの役割 | 期待回遊率 | 理由 |
|---|---|---|
| FAQ・サポートページ | 低 | 回遊率が高い=ユーザーがトラブルを解決できていない |
| 辞書・用語辞典 | 低〜中 | ピンポイントな意図の充足が優先 |
| 解説記事 | 中 | 多様な意図(知的好奇心・必要性)をカバー |
| 商材ページ | 中〜高 | 回遊は比較検討の表れ。コンバージョン率と照合。 |
| メディア型 | 高 | 関連記事の閲覧率に直結 |
🧪 特性
回遊率の大きな特性は何と言っても構造依存という点です。
純粋な構造の質に大きく依存するため、サイトのコンテンツによらず参考にすることができます。
ユーザー体験が直接反映される指標であるという点も重要です。
検索エンジンの仕様など外的要因に左右されにくい、有り体にいえば「言い訳の出来ない答え合わせ」になります。
⚙️方法論
回遊率の計算に必要な数値はPV数とセッション数になります。
どちらもGoogle Analyticsなどで取得することが出来ますが、PV数に関しては事前準備が必要です。
各ページの役割を基準に分類し、それぞれのページ群に対して回遊率を求めることで、設計の健全性を効果的に評価することができます。
⚠️ 注意
よくある誤解
- 回遊率は高いほど良い
- ページの役割によっては「低くても良い」あるいは「低くなければならない」という場合があります。
- リンクを増やせば上がる
- 文脈的に繋がりのないリンクは逆効果です
- 「ユーザーは何をしたがるか」「ユーザーに何をさせたいか」を考慮した導線配置が重要です。
設計における競合
回遊とCTAは競合することがあります。
以下は商品ページを例にした場合の、期待するユーザー行動の例です。
- 関連商品を検討してほしい
- 今見ている商品を購入してほしい
- キャンペーンや特典の告知を読んでほしい
ユーザーに期待する行動が複数ある場合、回遊先を迷わせないための設計が必要になります。
